通常、肥料を施した田んぼの稲の根は夏ぐらいから徐々に腐り初めます。そのため夏から秋の実が熟してくる時期にきちんと根が機能しません。しかし、『無施肥無農薬栽培』で生産した稲は夏を過ぎて秋になって最後の刈り入れをする時までずっと根が健康で長く重いのです。
この実が熟す時期に根が一番健康で働いているため、『無施肥無農薬栽培』のお米は中身が充実しており、中が抜けているようなのは非常に少なく、とても質の良いお米が出来ます。
また、『無施肥無農薬栽培』の稲の葉は非常に硬くて、しかも立っています。肥料を施した場合の稲の葉は柔らかく横へ寝てしまいます。また、葉の量も『無施肥無農薬栽培』の場合は、肥料を施した場合に比べ少ないのです。少ないと言っても一定の実を充実させる為に必要な太陽の光を受けれるだけの葉はできます。しかし、それ以上の無駄な葉できないのです。
これらは、色々な意味で稲とっては大きな違いがあります。『無施肥無農薬栽培』の稲は葉は少なくて立っているために太陽の光が根元までしっかりと当たります。それに対して肥料を施した稲の葉はだらんとして量も多いため、太陽の光が根元まであたりません。夏から秋にかけて、田んぼの土の温度を測ると2度〜4度『無施肥無農薬栽培』の田んぼの方が高いのです。温度が高いということは熱帯で生まれた稲には非常に好都合でなのです。
そういう健康な稲から採れたお米は普通に栽培されたお米と見た目はそれ程変わらなくても、その中身においては全然違って本当に健康なお米で、その栄養価も普通のお米よりも優れているのです。 |