飛騨高山よしま農園を訪れて
〜 飛騨高山の歓迎にドキドキの1日 〜
東海北陸自動車道にて、残っている雪にビックリ!!
ポカポカッ
京都では、すっかり春の陽気となった3月30日、飛騨高山のよしま農園へ行ってきました。
京都では、上着は必要ないくらいの暖かさに、私も車もすっかり春仕様“o(* ̄o ̄)o”ウキウキ♪
名神高速を走り一宮インターから東海北陸道へ入り、しばらく走ると辺りは一面雪化粧。
岐阜県の北の方には、にこんなに雪が残っているなんて思いませんでした。(世間知らずでしたヾ(_ _。)ハンセイ…)
しかも、雪まで降ってくる始末・・・
無事によしま農園に到着できるのか、ドキドキッの走行です。
途中、吹雪いている所もありましたが・・・無事お昼過ぎによしま農園に到着です。
近くまで来て電話を入れたので与嶋さんが外に出て待っていてくれました。3月6日の NPO無施肥無農薬栽培調査研究会の総会依頼の再会です。
トマトの苗の世話をする与嶋さん
与嶋さん:「少し、雪が降っていたので心配したんですよ。」
私:「そうなんですよ、びっくしましたよ。スタッドレスも履いていないし、やっぱり飛騨高山って京都とは全然違いますね。」
与嶋さん:「京都から来られたから、飛騨高山が雪で歓迎してくれたんじゃないですか(笑)」
私:「そんな歓迎いらないですよ(笑)」
とっても、やさしいしゃべりに、甘いマスク与嶋さん、作物に接するその姿もとってもやさしいです(*^^)
よしま農園の畑、向こうに日本アルプスが見えます。
まずは、よしま農園の畑を見せてもらいました。
よしま農園の畑は、日本アルプスが一望できる高台にあります。あいにくこの日は、雲が多く、日本アルプスはきれいには観ることができませんでしたが・・・
聞いていた通り、この時期畑には何もなく、まだ少し雪が残っている状態です。でも、与嶋さんの話では、先週はもっと雪が残っていたとのこと、 飛騨高山にももうすぐ春がやってきそうです。
沢山のお漬物の入った木樽がありました。どれも年代物です。
続いて、よしま農園のお漬物の作業場を見せてもらいました。
漬物を漬けておられる倉庫には、見るからに時代を感じさせる木の樽が所狭しと並べられています。大きさも大小様々です。
その中の樽の一つを開けて見せてもらいました。たくあん漬けの樽です。蓋を開けるとたくあんの香りが拡がります。
その時、運良く漬物が発酵している様子を見ることができました。
発酵というのは、「木の樽だからこそ」だそうで、プラスチック桶なんかだとあまりこういった発酵はしないそうです。発酵したとしても行き過ぎた発酵で、木の樽のように「やさしい発酵」はしないそうです。
与嶋さんが木の樽にこだわる理由は、無添加にこだわるがゆえのこと、化学調味料を使えば確かに美味しいお漬物はできる。けれども、化学調味料を使わなくても、昔ながらのこういった木の樽を使うことによって、無添加でしかも味も伴ったお漬物ができるということです。
その後、与嶋さんのお家で日が暮れるまで「農業」のこと「食」のこといろいろ話をうかがいました。
中でも、衝撃的だったのが化学物質過敏症(かがくぶっしつかびんしょう)のこと。
この化学物質過敏症とは、人が環境や食べ物のなかに含まれる極微量の化学物質に敏感に反応し、突発的に、めまい、息切れ、発疹、肩こり、不整脈、痺れなどの様々な体調不良を起こし、酷ければ寝たきりになってしまうとのことです。
食物中の化学物質にも反応してしまうので、無農薬、無添加は当たり前なのですが、たとえ有機農産物でもダメだそうです。
その理由は、
・有機農産物といっても使用が認められている農薬が何種類かあること
・家畜の糞尿堆肥には、飼育時の薬剤の大量投与や飼料の汚染などのために、微量の化学物質が含まれること
・菜種油粕や米ぬかなどの植物系の有機肥料であっても、それが慣行栽培されたものであること
そして、こういった化学物質過敏症の方が増えているということえです。
今は、少数の方達の問題であっても、いずれは花粉症のように社会全体の大きな問題となるかもしれません。
その時までに少しでも、安全安心の食品を供給できるように努力していこうと決意を新たにしました。
決意を新たにした帰りの道中・・・
暗くなった岐阜県北部は、冷え込みます。
今度は、飛騨高山のお見送りです。行きの吹雪とは、比べ物にならないくらいの大吹雪・・・
私は無事に帰れるのでしょうか・・・(-。−;)