3月になると、梅の問い合わせが入り出しました。主に、昨年度ご購入いただいたお客様から。きっと昨年度ご購入いただいた梅が良かったからだと思うのですが、手放しに喜べない! というのが、ずっと、「今年は梅が不作だ」と仕入先(小米茶園)より連絡を受けていからです。生産者の中本さんからは「あまり注文を取らないで下さい。」と言われていたようです。 そんなこともあり、今年の梅のでき具合が、とっても気になっていました。
5月29日(土)、またまた晴天の春の日、小米茶園の小野さんご夫妻、NPO無施肥無農薬栽培調査研究会の小林先生と一緒に和歌山県の中本さんの所へ行ってきました。(先日、冨田さんのところへ行ったメンバーと一緒です。)
今回は、前回の冨田さんのところへ行った帰りが、夜遅くになってしまった反省もあり、朝7時に京田辺を出発。第二京阪−近畿自動車道−阪和自動車道を通って、10時くらいに中本さんのところへ着きました。
生産者の中本さん
中本さんから聞く話では、やはり、今年は不作とのこと。しかも、カメムシが大量発生しているそうで、カメムシが梅の実を吸うそうです。吸われた梅は、梅干にした際には、その部分がしこりのように硬くなってい、梅酒や梅ジュースにした時には、梅のエキスの出が悪いだろうとのことでした。
中本さんところでは、無施肥無農薬栽培以外の梅も栽培されていて、一部青梅は、すでに収穫が始まっていたのですが、約半分以上が、カメムシに吸われて出荷できないとのことでした。
カメムシに吸われた実は、こんな風に汁が出ています。こうやって見て、すぐ分るのもあれば、汁は出ず、うっすらと黒い斑点が付いているだけのものもあり、カメムシに吸われているのとそうでないのとに分ける作業も大変です。
切ってみると、中も色が変わっていて、吸われているのがよく分ります。カメムシって、ただ臭いだけの虫かと思っていたのですが、こんな風に作物に害を与えるなんて…。
中本さんの梅畑は、とっても急な斜面にあります。冨田さんところでも急だと思ったのですが、それ以上かもしれません。こんな急な斜面で草刈りをしたり、ハシゴに登って梅の収穫をしたり、本当に大変だと思います。本当に生産者の方のご苦労を考えると頭が上がりません。
収穫の際、梅の入ったカゴをひっくり返すと下の方まで転がっていくそうです。
このモノラックに乗って梅畑を上ってきましたが、あまりの急斜面のため、捕まっている手が離れて途中で転がりそうに… (><;)
隣の草刈りができていないという畑の斜面へ移動しました。軽々と上って行く中本さんについて行くのが大変です。
中本さんの話では、梅の樹を揺すると、カメムシが沢山飛ぶということでした。しかし、今ところ無施肥無農薬栽培の梅の樹には、カメムシは来ていない様子。良かった〜
小林先生の話では、カメムシは、お米にも付いて、その汁を吸うそうですが、無施肥無農薬栽培のお米は、カメムシの被害を受けにくいとのこと。表面がしっかりしている(硬い)ためだそうですが、梅もそうあって欲しいものです。
果たして今年はどれくらいの梅が入荷してくるか?中本さんの見立てでは、収穫量は、約200kgくらい?そして、そのうちどれくらいが、カメムシの被害を受けずに入荷してくるか…結局のところ、収穫してみないと分らない!ということのようですが…
やっぱり、今年はご注文をとるのを止めた方がよさそうです。
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