3種類の蜂蜜(はちみつ)
大和・月ヶ瀬の樹木のはちみつ
現在、日本国内に出まわっている蜂蜜には、3種類の蜂蜜があるのをご存知でしょうか?
水あめや異性化糖などを人為的に加えた「加糖はちみつ」。蜂蜜を生成飲用水などに使うために、蜂蜜が本来持っているビタミン、ミネラルなどの天然成分を除去した「精製はちみつ」。そして、一切の加工処理を行わない天然そのままの「純粋はちみつ」です。
輸入蜂蜜との違い
現在、蜂蜜の国内消費量は約4万トンで、そのうちの約94%を海外からの輸入に頼っています。輸入蜂蜜のうち約8割は中国からです。
白い蜜蓋により穴が塞がれています。この中に完熟蜂蜜が詰まっています。
ミツバチが花から集めてきたすぐの蜜は、余分な水分が多く含まれ「花蜜(ネクター)」と呼ばれます。まだ完全な蜂蜜ではなく、糖度も30度〜50度と低く、その成分はショ糖です。ミツバチたちは、この花蜜に自分たちの唾液に含まれる酵素を加え、吸収の早いブドウ糖と果糖に分解します。さらに羽ばたきによって、風を起こし、余分な水分を飛ばし、何日もかけて、熟成、凝縮します。そして、最後に蜜蝋(みつろう)で蜜蓋(みつぶた)をし、貯蔵するのです。こうやってできたのが完熟蜂蜜で、糖度は約80度にもなります。
中国では、蜜蜂たちがはちみつを熟成、凝縮する前に採蜜しますので、その大半は水分を多く含んでいます。そのため、高温で加熱処理をして、濃縮しています。 また、その蜂蜜を国内で瓶詰めする際に、さらに加熱処理がされます。こうやってできた蜂蜜には、本来含まれるべき酵素などの貴重な栄養素が破壊されているのです。そして、これが日本では「純粋はちみつ」として大量に流通しているのです。
はちまつ養蜂農場
はちまつ養蜂農場の松本さん
古くから梅の名勝として知られている月ヶ瀬の花と緑いっぱいの風土を愛し、自然と調和しながら人や蜜蜂にもやさしい「はちみつ」こだわり養蜂を営んでいます。
近年は、異常気象が続いており、長年春を告げていた花が寒さのため咲かなかったり、季節外れの豪雨で、花が散ってしまったりと、蜂たちは過酷な現状です。私たちの動物的な感覚を呼び起こし、蜂たちと二人三脚で美味しい「はちみつ」が採れるようがんばっています。
蜜蜂一匹が生涯で運べる蜜は、僅かティースプーン1杯です。小さな羽で命がけで集めてきた蜜蜂たちへの恩返しとして「自然と命のつながり」を感じ、つなげられるような「はちみつ」を皆様にお届けしていきたいと考えています。
樹木のはちみつ
蜜蜂たちが月ヶ瀬の里山で集めてきた完熟蜂蜜です。蜂蜜の味や香りは、養蜂場の周辺環境や蜜源植物の分布により変わってきます。月ヶ瀬の自然の風景や、季節を感じていただけるよう巣箱からそっと瓶詰めしました。
大和茶の産地月ヶ瀬は、昼夜の寒暖の差が大きく、渓谷からは朝霧が立ち込み、山々の樹木は、良質は花蜜をたっぷりと流蜜させます。実を付ける樹木花の蜜は、栄養価の高い、力強い芳醇な味の蜂蜜です。
飼育時に抗生物質や、害虫駆除薬を使用せず、一匹一匹の蜂に愛情を込めて育てています。蜂蜜は加熱処理や花粉除去をしていないので酵素が生きています。冷蔵庫に保管し、なるべく生のまま、蜜蜂たちからの贈り物を味わってみて下さい。
【はちまつ養蜂農場は、こんな自然いっぱいの場所にあります。】
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蜂蜜の結晶化
白く結晶化した蜂蜜
蜂蜜は、寒くなり気温が下がると白く濁って固まってしまいます。(結晶化)
これは、蜂蜜の成分であるブドウ糖が低温や振動で結晶化する性質があるためです。
また結晶化は、蜂蜜に混ざっている花粉などを核にして、ブドウ糖が固ったものです。そのため、花粉を取り除いていない純粋な蜂蜜では、どうしても起こりやすくなってしまいます。
蜂蜜は結晶化しても品質や栄養が変化するわけではありません。結晶化したものは、40度〜50度のお湯で湯煎することで、液状に戻すことができます。高温で加熱しますと短時間で液状に戻すことができますが、ビタミンや酵素などの有益な成分が壊れてしまいますので、低温でゆっくりと戻して下さい。
醗酵するとクリーミーな泡ができます。
はちみつが醗酵した場合でも、決してお召し上がりいただけなくなるとう言うわけではありません。コクのある芳醇な香りのはちみつになり、好みもあると思いますが、それはそれで美味しくお召し上がりいただけます。醗酵はちみつとして販売されている所もあります。
商品情報 |
商品名 |
樹木のはちみつ |
主な蜜源 |
柿、栗、あざみ、ハゼ、そよご、野ばら、などなど |
内容量 |
600g |
賞味期限 |
2026年7月 |
保存方法 |
涼しいところで保存して下さい。 |
生産者 |
奈良市月ヶ瀬 はちまつ養蜂農場 |
小瓶もあります。 樹木のはちみつ120g
春を感じるやさしい味の蜂蜜 草花のはちみつ600g
ご注意下さい!!
- はちまつ養蜂農場のはちみつは、加熱処理や花粉除去を施していないため酵素が生きています。早めにお召し上がりいただける場合は、涼しい場所で保存していただくと、新蜜特有の香りの良いサラッとしたはちみつが味わえます。しかし、長期保存の場合、酵素が動き出す温度(30℃以上)になると、瓶からはちみつが溢れだす(醗酵する)場合があります。そのため、保管は冷蔵庫での保存をお奨めします。
- 気温が低くなったり、冷蔵庫で保存したりした場合、白く固まる(結晶化)することがありますが、これははちみつ本来の性質で、品質や栄養が変化するわけではありません。結晶化したものは、水から加熱し、40〜50℃で湯煎することで、液状に戻すことができます。