世間には、様々な小麦粉(薄力粉、パン用強力粉、てんぷら粉、ホットケーキミックスなど)が売られていますが、その中には有機リン系の殺虫剤が検出されるものもあります。
この有機リン系殺虫剤は、神経に作用して虫を殺すもので、人間にも微量で頭痛、めまい、下痢、腹痛などの神経症状をひき起こします。また、免疫毒性もあるので、抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなることもあります。
このような危険性のあるポストハーベスト農薬ですが、検出されても基準値よりはるかに低い値なので、問題ないとされています。しかし、その基準値が問題で、神経伝達を阻害して虫を殺す濃度なのに、同じ神経伝達物質を持っている人間には安全としています。
小麦粉を選ぶ際には、国産の物を、また様々な用途の専用粉には、アメリカ産小麦粉を原料にしたものが多いので、国産の小麦粉を工夫して使うのが良いでしょう。
参考文献:講談社「たべるな、危険!」日本子孫基金 著 |